【自己組織化】「運のよい人」が持っている思考法~「螺旋ループ」と「芋ずる式」と「球体思考」~

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今日は「運」を自分でコントロールできるようになるのに必須の考え方

「自己組織化」と「球体思考」についてお話します。

ちょっと難しいお話かもしれませんが、例を挙げながらお話したいと思います。

 まずは「自己組織化」からです。

「自己組織化」という漢字から受ける印象ですが、文字そのままに

「自分を組織化する」ということです。

「自分を組織化する」とはどういうことかというと、

「入ってくる情報とそれに対する自分の思考を、分類・整理・連結させること」です。

バラバラに入ってくる情報を体系化させて、実際に使える情報にまで落とし込むことでもあります。

更に体系化させた情報の量を「どんどん増やしていく」、

情報の習得と体系化の速度を「どんどん上げていく」

という考え方です。

わかりやすい例を挙げましょう。

自己組織化のプロセスは、人がものを学習していく過程によく似ています。

例えば生まれたばかりの赤ちゃんが言葉を習得していく時を思い浮かべてください。

当たり前のことですが、赤ちゃんを育てる大人は誰一人、赤ちゃんに向かって「言葉を習得しなさい」とは強制していません。

赤ちゃんは、ただ言葉のシャワーを浴びているだけで自然に言語を身につけていきますよね。

周囲にいる親や家族の会話を聞いているだけで、赤ちゃんの能は自発的に単語の意味や使い方を分類したり理解したりしています。

その時の脳は活発に成長しており、脳内の神経ニューロンは凄まじい勢いで電気信号を伝達しています。

脳細胞はどんどん増殖していき、この時期に英語や中国語などの多言語に接する機会があると、

日本語だけではなく、他の言語をネイティブの発音で習得していくことも可能になります。

更に言葉だけではなく、この脳細胞がどんどん増殖していく時期には、

人の顔や場所の認識、色の違い、生活習慣であるとか、

幼児であればその他の科目をどんどん理解し吸収していきます。

ひとつの事柄から別の事柄を「連想」したり、目に見えていることを理解・認識するだけではなく「想像力」も伸びていきます。

混ざり合っていたりバラバラに分断されている情報を分類・区別する能力、

あるものとあるものとを関連づける連結能力や、具体化、抽象化、といったもっと高度な認知力も伸びていきます。

なかなか理解が難しいでしょうか。

ではもっとわかりやすく。

デジカメの「画素」を思い浮かべてください。

ここでは「画素」が情報や思考、「写真に写っている被写体の見え方」が情報や思考に対する認知です。

画素が低いデジカメで撮った写真の写り具合はどうでしょうか。

全体的に目が粗く、被写体がゴツゴツしていて色もクリアではなく見づらいですね。

ではもっと高画素のデジカメで撮った写真はどうでしょうか。

被写体がなめらかではっきりくっきり移っており、色も鮮やか。

一つ一つのディテールが繊細ですね。立体感もより高まります。

プロが撮ったような写真になりますね。

つまり、

画素が低い→同じ情報量を受けてもその理解が狭い、それに対する思考が浅い

画素が高い→同じ情報量で理解が広い、それに対する思考が深い

ということになります。

100万画素と2000万画素では、その情報や思考の質、量、認知力、理解力、

その情報と思考を使った応用力に雲泥の差が生まれます。

「自己組織化」ができると、例えば勉強などで顕著に成果が出てきます。

同じ情報、同じ環境、同じ時間で、より多くの情報をより早く脳が収集・分析し、より深く理解できるようになるからです。

資格試験などではとても有効だと思います。

自己組織化を意識していない人が10年かかって習得する技術、達成する目標を、

自己組織化を意識している人は1年で習得・達成してしまう、という現象が起こってきます。

1を見て100を知る、ようなイメージですね。

当然、人の100倍の密度で習得・達成していくわけですから、人生密度は非常に「濃く」なります。

時間の感覚まで違ってきます。

「自己組織化」はもちろん、アイデアなどの創造性にも関係しています。

アイデアがどんどん湧いてくる時、というのは「芋ずる式」でアイデアが浮かんできます。

連想ゲームのようなもので、横へ、横へ、と思考が拡大していきます。

アイデアが尽きない人、魅力的な話題やコンテンツが尽きない人、というのは、

こういう「芋ずる式の思考」ができる人達です。

この「芋ずる式の思考」を「拡大思考」と言います。

これと当時に、思考を「拡大」させていくだけではなく、

一つのテーマを狭く、でも深く「掘り下げる思考」を行います。

これを「立体思考(縮小思考)」と言います。

「拡大思考」と「立体思考」は、一見矛盾する反対の思考方法に思えますが、

実は本当の意味で「頭がいい人」、もちろん「運もいい人」というのは、

一見矛盾するようなこの2つの相反する別々の思考法を(無意識であっても意識的であっても)

両方同時に備えている、というケースがほとんどです。

もう少し例を挙げてみます。

ルービックキューブの一面、若しくはオセロのゲーム板のような「マス目」を想像してください。

正方形が並んでいますよね。

その正方形の一マスの周りには、全部で8個の別のマスがあり、

その周りは更に16個のマス目で取り囲まれています。

更にその周りは24個のマス目、その周りは32個のマス目、、、とその数は、中心のマス目を囲っている最初の周りのマス目の積で増えていきます。

そんなマス目が無限に続いている大きなシートを思い浮かべてください。

ではそのシートの中で「一番小さな正方形のグループ」を形成する部分、

「中心の1マスとその周りの8個のマス目」にフォーカスしてください。

全てのマス目は、この時点では「無色」です。

そのマス目の塊は、外から与えらえた「1つの情報」に反応する、あなたの脳の部分だとしましょう。

今情報が与えられ、あなたの脳が反応します。

赤でも青でも何色でもいいので、マス目の塊に1種類の「色」がつきます。

その部分は、与えられた1つの情報のみに反応しています。

自己組織化が進んでくると、まず、この1種類の色付けされたマス目の塊の周りのまだ無色のマス目に、色が広がっていきます。

1つの情報に対するあなたの理解が深まっている、という現象です。

さて、それとは全く関係なく、全く別のマス目の部分に、これまた全く別の情報が1つポッと与えらえれます。

あなたの脳の別のマス目部分が、これまた別の色付けで単独で反応します。

この全くランダムな情報の色付けが、全く無作為に次々と与えらえていき、

あなたの脳のマス目の様々な部分が、それぞれ単独で次々と色付けされていきます。

そうこうしているうちに、あなたの脳の無限に広がるマス目シートのあちらこちらが様々な色に染まっていきます。

シートの一部分だけ取り出して試しに見てみると、染まっていない部分の方が少なくなっています。

別個の情報が与えらえたそれぞれの色のマス目の境界線が、だんだん「曖昧」になっていきます。

コアのマス目の部分の色はしっかりとしたままで、ところどころの境界線部分のマス目同士の色が混ざり合って、

グラデーションになっていきます。

ここで、全く別々だった情報(マス目の色付け)に、ある「繋がり」が発生し出します。

別個だった情報がそれぞれ繋がって、独自の認知が発生する瞬間です。

「閃き」とは、ここで起こる現象です。

解けなかった問題が「わかった!」瞬間でもあり、

とんでもないアイデアが思いつく瞬間です。

このマス目は、なんと平面ではなく、立体構造となっており、

いままで書いてきたマス目の色付けの現象が、水平方向だけではなく垂直方向にも広がっていきます。

先ほどの「拡大思考」と「立体思考」の両方で、多面的に自己組織化が進んでいくのです。

ここで次の思考体系である「球体思考」の出番です。

「球体思考」は「立体思考」と似ているようで異なる思考形態です。

「球体思考」を端的に表すと、要は

前・後・右・左・上・下・斜めの角度全部から、

それこそ「球体」を眺めるようにあらゆる方向と角度から1つの情報を吟味して、

物事を思考・認識・判断することです。

この思考法を実践している人は意外に少なく、

頭では理解できても、いまいちやり方がわからない、という人が多いかもしれません。

例えばとてもシンプルな例ですが、「ある人」が信頼に値する人かどうかを確認したい時、

その人が現在発している言葉だけから人となりを判断するのではなく、

過去の言動、表情、目の動き、自分以外の人と接している時のふるまい、言動の一貫性、その人の経歴、経験、友人関係、志向、全てを総動員してあらゆる角度からその人に向き合います。

つまり、与えられた1つの情報をあらゆる角度から検証するのに加えて、別の情報を入手しつつ、平行して考える。

今、目の前で自分に見えていないであろう情報にまで意識を向ける。

そういう姿勢を持った思考法。

これが「球体思考」です。

球体思考はまた、状況に応じて

「難しいことを簡単にできる」「簡単なことに付加価値をつけて複雑にもできる」という、

やはり相反する2つの性質を持っています。

よく頭がいい人は「複雑なこと、難しいことを簡単に説明できる・シンプルに捉えることができる」と言われており、

実際にこれは本当のことです。

ただもう一歩進化して、

状況に応じて

「シンプルなものに付加価値を付けて、一段上のレベルのアイデアに繋げる」

という複雑思考ができることも、運をコントロールできるような性質を習得するには絶対に必要です。

「簡単」→「難しい」→「簡単」→「難しい」を自由に行き来できる柔軟性。

どれも、「運をコントロール」すること以前に、

日常の生活、勉強、仕事、ビジネス、人間関係、全てに応用できることばかりでもあります。

なかなか一言で端的に表すのが難しいのですが、要は「網羅する」思考法ですね。

まるで「螺旋ループ」のようにいろいろな情報を巻き込みながら上へ上へと上がっていくような、

上がって行くのと同時に、自分のフィールドが末広がりにどんどん拡大されていく、

というような感覚です。

それが「運のコントロール」にもどんどん繋がっていくものです。

●「自己組織化」

●「(立体思考)縮小思考」→内に掘り下げていく思考

●「(平面思考)拡大思考」→外に広げていく思考

●「球体思考」→前・後・右・左・上・下・斜めの角度全部から、全部確認していく思考

覚えておいてくださいね。

「運をコントロールできる人」は、例外なくこのことを体感として理解しています。

自己組織化と球体思考については、もっともっと詳しく記事にしていきます。

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ジャミ―ロ

ジャミ―ロ

『運は自分でコントロールできる!!』ことを証明すべく「運を科学的に捉えてみる」という研究活動をしてきた「運の研究家」。「意味のある幸運な偶然の一致」をテーマに、フローやシンクロニシティ、プランド・ハプンスタンス理論といった、誰もが幸運の流れにのってハッピーに生きる方法を、20年にわたって研究中。

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