「二刀流」という言葉。
メジャーリーガーの大谷翔平選手の登場で、ある種の「流行語」にもなっていた言葉。
今日は、その「二刀流」を、
世渡りの見地
から考察してみたいと思います。

皆さんの周囲にも、
★「世渡り」が上手な人
というのが、いるのではないかと思います。
上手く周囲に溶け込みながらも、自分の意見をバッチリと言う時には言う人、とか
大勢でも行動できるけれど、単独行動もできる人、とか
なぜか「いろいろなことが許されてしまう」人、とか
見ていて気持ちがいいくらい「世渡り」が上手い。
こういう「世渡りが上手い人」というのは、どうも観察していて
★「抽象的な考え方」と「具体的な考え方」の両方を、上手に使い分けることに長けている
という印象を持ちますね。
どういうことか、というと、例えば、
自分自身がある知識や技術を「吸収」する時や、その知識と今まで経験してきた事柄とを関連付けて「判断」を下す時や、ある事柄を「他人に説明する」時、ついでに、その事柄を「実行や行動に移す」時に、
その「知識吸収」「技術習得」「経験取得」「説明(言語化)」「実行(行動)」の一部始終を、「抽象的」「具体的」の両方のアプローチから試みている
という特徴です。
しかも、
意識的にというよりは、どちらかというと「無意識的」に
です。
「抽象的」と「具体的」という概念は、お互いが全くの「対極」にある概念です。
これを、様々な場面で「同時に」やってのける。
「抽象的に考える」ことと「具体的に考える」ことの両方を使う。
「抽象的に認知する」ことと「具体的に認知する」ことの両方を使う。
「抽象的に言語化する」ことと「具体的に言語化する」ことの両方を使う。
「抽象的な行動をとる」ことと「具体的な行動をとる」ことの両方を使う。
生活の全てで「これ」をやる。
自分が関わる「全ての事柄」において、「抽象的に俯瞰して考えたり行動したりできる」。同時に「具体的な詳細や計画や実行ができる」。
人間関係の構築でも、その後の人付き合いにおいても、勉強でも仕事でも、子育てでも、趣味でも。
私は、このような「抽象的」「具体的」両方の考え方と行動とで世を渡っていく「有り方」を
★「二刀流」の世渡り
と呼んでいます。

ちなみに、私はブログやこの『運ラボ』の多くの記事の中で、かなり「抽象的な事柄」を扱っています。
もちろん「具体的に書いているトピック」もありますが、
扱う内容によっては「意図的」に「抽象的」に書いています。
抽象的に書いても「分かる人」にはちゃんとわかってもらえます。
「伝わるべき人」に「伝わっていればよい」という考えです。
逆に、具体的に書きすぎると「伝わってしまってはいけない存在」にまで、重要な知恵が筒抜けになってしまうことがあるので、注意しながら書いています。
もともと「知恵」や「奥義」や「秘儀・秘伝」というのは「こっそりと伝承される」という特性があります。
また実際に「こっそりと伝承される」べきものでもあります。
「密教」の教えなどは「口頭継承が伝統」ですし、
「算命学」の深い知識などは「門外不出」で「肝心な中核部分の知識・知恵」は、師匠から弟子に直接伝授されるものです。
(*占星学の中でも、とりわけ東洋思想である「算命学」や「四柱推命」などに関しては、「秘儀・秘伝」の部分は書籍にもネット上にも「一切」公開されることはありません。というか「公開」できないはずです。「公開」されている部分は、「独流」か「実際の鑑定」に関する部分であって、師範レベルの「秘儀・秘伝」は確実に「隠されて(守られて)」います。この意味は「おわかりになる方にはおわかりになる」でしょう。)

いずれにしても、生活の様々な場面において、
★「抽象的」と「具体的」との「二刀流の有り方」
ができると、
人間としての「幅」が広がります。
扱える物事の「深さ」も「範囲」も、各段に広がります。
なにより「実力を使う勝負所」と「要領の良さで受け流す場面」での「バランス」が、絶妙なものになります。
そして「人から一目も二目も置かれるような存在」として、その存在感を強めていけます。
勉強でもそうですからね。どんな科目でも「抽象的に俯瞰」して「体系的に」学びつつ、「各項目は具体的に集中的に習得」していく。
仕事の場面でも同じですね。「抽象的に俯瞰」して「体系的」に戦略を立てつつ、「各仕事は具体的に実行」していく。
生活のあらゆる場面で、是非「意識」してみてください!

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