【誰も知らない『運と才能の秘密』②】~「シャーロックホームズの思考術」に見る才能の見つけ方~

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みなさん、こんにちは!


前回のブログ記事で、

才能には3つの種類

①『コアの部分にかかわる才能』

②『コアの部分以外の全てを網羅する才能』

③1つ目の『コアの部分にかかわる才能』、2つ目の『コアの部分以外の全てを網羅する才能』をそれぞれ発揮する上での『「良心」となる才能』

に分類することができる、というお話をしています。

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少しだけ前回のブログから一部抽出して復習してみますが、『才能』を3つに分類して掘り下げることで、自分がどのタイプの『才能』に近いかを把握することから、『才能の発掘』は始まります。

1つ目の「才能」の種類は、『コアの部分にかかわる才能』です。

「コアの部分にかかわる才能」とは、誰が見てもすぐに突出した才能であるとわかる具体的な才能です。「芸術分野」や「科学分野」で顕著に際立った才能、と言えばわかりやすいでしょう。

音楽(楽器演奏、声楽、指揮)、美術(主に絵画、彫刻、建築など)、文学・映像(小説、映画、舞台芸術など)、数学(新しい数学の定理や方式を発見・構築するなど)、科学(ノーベル賞級の発見や発明を化学分野、物理分野、医学分野などで達成するような学問的能力)、などの、要は、各分野の「コア」の部分に関わる、非常にわかりやすく突出した才能=「ピンポイントの才能」ということになります。

これがビジネス分野であると、短期間に社会に多大な影響力を与えつつ、大きな利益を出し続けるような才能、となります(ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、マークバッカーザーグなどが、非常にわかりやすい例ですよね)。

普通、一般に「才能」と呼ばれる突出した能力は、この1つ目の『コアの部分にかかわる才能』のことを指す場合が多いようです。

だから、その突出したピンポイントの『才能』がノーベル賞級であったり、オリンピック級であったりするために、私達のような一般人が、通常の生活では体験できない・(ましてや)自覚しずらい才能の分類なのです。

2つ目の才能は、『上のコアの部分以外の全てを網羅する才能』です。

各分野での具体的なピンポイントでの才能とはまた違い、そのコアの部分以外の全て-例えば、俳優・女優さんのような人の意識や注目を集めるような魅力・カリスマ性そのもの、IQやEQの高さそのもの、博学さそのもの(ずば抜けた知識の豊富さ)、IQ以外の知能全体の高さ(様々な分野をまんべんなく網羅しているような知恵を持っている)、新しものを無限に生み出す創造性・クリエイティビティ、リーダーシップ、人の心を掴む人柄、何かにハマれる集中力、強い好奇心、手先の器用さや技術的な能力、人に何かを教える技術、多様性を受け入れることのできる人間的器(うつわ)、世界中に何年も冒険旅行に出かけてしまうような行動力、仕事や勉強などの生活全般における並外れた実行力など-具体的にピンポイントで突出した才能以外の全ての部分で、なんらかの好ましい特性がある場合に、

この2つ目の『コアの部分以外の全てを網羅する才能』が、私達一般人の多くが実は有している『才能』の種類です。目に見えて分かりやすい1つ目の才能とは違った、いわゆる、生きていく上での技術、世渡りの上手さ、人間関係を円満に築くスキルなどに関係する才能ですね。

この2つ目の、様々な種類のコア部分以外の才能は、人によっては、複数をまんべんなくバランス良く持っていたり、人によっては、これらの才能の内、ある一定の範囲の能力に特化して長けている場合もあります。

そして3つ目の才能が、1つ目の『コアの部分にかかわる才能』、2つ目の『コアの部分以外の全てを網羅する才能』をそれぞれ発揮する上での『「良心」となる才能』です(これが実は一番重要な種類の「才能」かもしれないと、私は思っています)。

『「良心」となる才能』とは、一体どういう才能かと言うと、

どんな時にも、自分が持って生まれた『才能』・自分が磨いてきた能力や『技術』を、「良い目的のために使う」ことに徹することができる才能です。要は「責任感」を自発的に感じられるかどうか、です。

「良い目的のために才能を使う」とは、それこそ、関わる人や社会全体に『貢献』することを指すのですが、現実問題として、才能や高い能力を持っている人が、この『貢献』というコンセプトを理解できていない場合や、本人の自己愛が強い場合、この才能や高い能力を

「利己的な目的のためだけ」

に行使しようとするんですね。

本人が自分の才能や高い能力を誰のためにどう使おうが、基本的にその本人の自由ですし、その基本的権利が当の本人にはあります。

しかし、才能や高い能力を与えられた人には「責任がある」というのが、私の考えです。その「責任」とは、人並み以上の才能や能力を与えられた人が、その恩返しとして世の中に『貢献』するという姿勢を持つ、ということです。また才能を使って世の中に『貢献』したほうが、自分自身の才能をより有意義に生かせるし、自分自身が多くの人の役にたっていることに対する幸福感や至福感も違ってくるからです。

先ほどもお話しましたが、

『貢献』とは、『WIN-WINの関係』を常に念頭においてベストを尽くしていく

ということです。

『WIN-WINの関係』を構築していくのにはとても責任が伴います。「義務」という意味での責任ではなく、「自発的な責任感」が必要となってくるのです。要は

『自分の才能をミッション(使命)として捉えられるかどうか』

ということです。

与えられている類まれな才能や高い能力を、自分の『ミッション(使命)』としてしっかりと生かして伸ばしていく、という責任感があるのとないのとでは、ずっと謙虚に学び続ける姿勢や、世の中に貢献できる実現度が大きく変わってきます。

逆にこの「責任感」がないまま自らの才能に溺れてしまうと、

「才能が暴走するリスク」

が高まってしまうのです。

なぜなら、この「責任感」が欠如した状態だと、『才能』と『人格』のバランスが取れなくなるからです。

『「良心」となる才能』を持ち合わせていない人が、1つ目の『コアの部分にかかわる才能』や2つ目の『コアの部分以外の全てを網羅する才能』の突出した能力部分だけに溺れると、世の中のパターンとして、人格に障害がある「サイコパス」や「ソシオパス」などの人格障害系の人物が、その『才能』を悪用しにかかる、ということが起こってくるのです。

これは、『「良心」となる才能』が欠如した状態でいる才能ある本人を、そういった人格障害系の人達が利用しにかかる場合と、

『「良心」となる才能』が欠如した状態でいる才能ある本人自身が、自己愛のために人格障害系の人達と同じような行動をとって、別の被害者が発生してくる場合と、があります。

また、良心を持って才能を使いこなそうとすれば、必ず何らかの形で社会に貢献でき、自分自身も心の平和や生きがいなどの幸福感を得続けることができるにもかかわらず、良心となる才能が欠けて、突出した才能部分だけが暴走した結果、世の中からの正当な評価を得ることができずに自分の世界に籠るようになります。

才能を、自分のためだけに使おうとすればするほど、「孤独」に陥っていくのですね。

才能に溢れる人や、歴史上の天才たちの中で、残念ながら自分達の才能を生かしきれずに、また貢献することもできずに、埋もれてしまった人達もまた、活躍している才能に溢れる人達の影に沢山います。自分の存在が自分自身の『才能』を支えきれずに、押しつぶされてしまった結果です。

だから、私達のような一般の人達が自分の『才能』を見つけてそれを生かしていく一番の王道は、まずは3つ目の『良心の部分としての才能』を持てるように自分自身を律し、なおかつ、2つ目の『コアの部分以外の全てを網羅する才能』を見つけて伸ばすことにフォーカスする。更に、より現実的に自分の能力生かしていくために、しっかりと「努力」していくことなのです。

まとめると

●1つ目の『コアの部分にかかわる才能』が、天才的な能力としての『才能』

●2つ目の『コアの部分以外の全てを網羅する才能』が、(守備範囲の広さとバランス感覚の良さでいうところの)秀才的な『才能』

●3つ目の『良心となる才能』が、人格的な『才能』

のような感じで捉えることができるかと思います。また、

★1つ目の『コアの部分にかかわる才能』は天才型の才能として、世の中に多大なインパクトを与える能力である

  ⇒人々に感動や喜びを与えるという形で世の中に『貢献』する才能

★2つ目の『コアの部分以外の全てを網羅する才能』は秀才型として、より実社会に役に立つ実践的な能力の数々である。

  ⇒実際に人々の生活や社会の発展に役立つ知識や技術と言う形で、世の中に『貢献』する才能

★3つ目の『良心となる才能』は人格型として、上2つの才能が正しく発揮されてるように制御する才能

  ⇒本人を含めて、関わる人全てが幸せになれるようなパターンを作り上げるという形で、世の中に『貢献』する才能

である、と定義することができますね。

以上のことを踏まえて、私達が自分の『才能』を本格的に発掘していくステップ

①どうやったら自分の「才能」を見つけられるか?

②どうやったら見つけた自分の才能を発揮できるのか?

③どうやったら発揮し始めた才能を潰されなようにできるのか?

の部分の

①どうやったら自分の「才能」を見つけられるか?

について、次にお話していきます。

自分の『才能』を見つける方法については、自分の『強み』や『得意分野』、能力を発揮できそうな『スキル』にフォーカスして発掘していくための記事や書籍が、結構出ていますよね。

ただ、コンセプト的なことと、実際に『才能』を見つけるための実践的な方法には、微妙な違いがあります。

なぜなら、先ほどお話してきたように、『才能』にはそれぞれ3つの異なった種類があるため、それを一括して捉えることには、最初から無理があるからです。

1つ目の『コアの部分にかかわる才能=天才型の才能』と、2つ目の『コアの部分以外の全てを網羅する才能=実践的な才能』との間には決定的な違いがあり、土俵が違うので才能発掘のアプローチが全然違ってきます

また、3つ目の『良心となる才能=自分の能力を「使命(ミッション)としてとらえる責任感)』に至っては、その本人の元々の性格や人格をベースとした「本人の意識の変革」が必要になってくるため、とにかく本人が「自覚を持てるか持てないか」が、この3つ目の才能を生かせるかどうかの決め手になるからです。

このブログで、「運とIQ・EQの関係」や「運の勉強の法則」に関連する記事でもお話していますが、いずれの場合も、あなたの『洞察力』が決めてとなります。

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この、自分の才能をみつけるために必要不可欠な『洞察力』について、よりわかりやすいように、今日は、世界的に有名な、もちろん日本でもおなじみの架空の名探偵

「シャーロック・ホームズ」

を例に、具体的に解説していきます。

サー・アーサー・コナンドイルの名著「シャーロック・ホームズ」の推理小説を知らない人は、ほぼいないといっても過言ではないかもしれませんね。このブログの読者の方の中にも、シャーロック・ホームズの物語に夢中になったことのある方は多いかもしれません。

私も大の、シャーロック・ホームズファンですね(笑)。

シャーロック・ホームズは、その類まれな頭脳と特異な「観察力」「推理力」で、ロンドンを中心に、イギリスやヨーロッパの国々の難解事件を次々と解決していく私立探偵です。相棒のドクター・ワトソンも、物語中ではホームズの良き理解者・パートナーとして描かれていますよね。

シャーロック・ホームズ自身が、既に『才能』の塊のような人物像として描かれていますが、彼の推理の手法や思考そのものが、なんと、私達自身の『才能』や『能力』を見つける上で、大きなヒントを含んでいるのです。

シャーロック・ホームズの思考法は、多くの点で、とても先見性があったようです。事実、彼の思考法が推理小説として出版されたその100年以上後に、ようやく同じような思考法が心理学や神経科学の分野で取り入れられ始め、体系化されて現在の

『科学的思考法』

として確立されていったのですね。

『科学的思考法』とは、シャーロックホームズの思考法に見て取れる

「独特のマインドセット」

で成り立っています。

「独特のマインドセット」とは、私達が日常生活で様々な事柄に対応する時、その行動の開始から目的の達成までのプロセスに、ある特徴的な認知状態・思考状態で挑む、ということです。

その、ある特徴的な認知状態・思考状態である「マインドセット」とは、

「マインドフルネス」

という状態です。

「マインドフルネス」という概念自体は、決して新しいものではなく、既に19世紀末にはアメリカの心理学者・哲学者のウィリアム・ジェームス博士や、現代では1970年代にハーバード大学心理学教授であるエレン・ランガー博士などにより提唱されています。

「マインドフルネス」とは、私達が「注意力」や「観察力」を鍛えることによって、洞察力・判断力・創造力・生産性などが劇的に高められ、私達の人生における幸福度や成功度により貢献してくれるような高い能力を開花させてくれる状態です。

私がこのブログでもよくお話している、高揚感や幸福感を伴った極度の集中状態である「フロー状態」にもかなり似ている状態ですね。

要は、「マインドフルネス」とは、無意識で物事を流して見てしまうのではなく、「能動的」に「意識的」に「注意を持って」物事を「分析しながら」見る、という心の状態と思考形態です。

私達はに日常生活の多くの場面で、自分の目の前に起こっている事柄を何も考えずに「無意識」に見ていることが多いのです。そのため、その事柄の裏で起こっている別の現象や、伏線のように関連している重要な情報やヒントなどの多くを見逃していることが多いのです。つまり、「マインドフルネス」とは正反対の「マインドレス」の状態です。言ってみれば「思考停止」のような状態ですね。

「注意力」と「思考」というのは密接に関係していますから、「マインドレス」の状態とは、まさに「考える」ということをしない状態です。「マインドレス」の状態により、私達は多くのチャンスや貴重な情報を見逃しており、更にはその「損失」に自分では全く気付いていない、という状態に陥っている場合が、非常に多いのです。

例えば、「子供」というのは「マインドフルネス」の達人です。

皆さんも子供の頃のことを思い返してみてください。子供の頃というのは、実に様々なことに非常に良く気が付いたのではないでしょうか。

大人になってからでは到底追いつけないようなスピードで、新しい知識や情報を吸収したり理解したり記憶したりできる。

初めて見たり聞いたりした事柄、初めて学んだ事柄、初めて出会った人々や環境に対して、驚くべき適応能力で習得していく。

何もかもが斬新で刺激的で、全てに好奇心が生まれ、時間の感覚すら大人のそれとは違う。

要は、ずっと「夢中」な状態でいられる。ずっと「マインドフルネス」な状態でいられるんですね。当然、物事を学習する時の「注意力」も良好な状態です。

しかし、大人になるにつれ、私達は徐々に様々な事柄に「慣れて」しまって、日常生活の中で「無関心」になる要素が急激に増えていきます。

これはもうやったことがある、そこへはもう行ったことがある、これにはもう注意しなくてもできる、と、外の世界に対する「意識」や「注意」や「感心」が徐々に薄れていくのです。そして様々なことを「能動的」「マインドフルネス」に習得していった子供時代と比べて、より「受動的」で「マインドレス」な状態に陥っていくのです。

もちろん一概に全ての人に当てはまるわけではありません。「傾向」としてのお話です。大人になってからも「マインドフルネス」に満ちた人達は一定数存在しています。私が良くお話している「フローマスター」の人達ですね。

大人になると「マインドレス」な状態により陥りやすい、という根拠の一つとしては

大人の生活の中では「マルチタスク」が増えるから

という見解を持っている学者も多いようですね。

大人には、仕事でも家庭生活でも、とにかく「マルチタスク」をこなしていかざるを得ない状況が沢山ありますからね。

脳科学的にも、人間の脳は「一つのことに集中的に取り組む」「その後、別のことに再度集中的に取り組む」ということを繰り返した方が、「マルチタスク」で意識が分散するよりも、結果的に生産性が上がる、という報告がなされています。

いずれにしても、この「マインドフルネス」という独特のマインドセットを持つことで初めて、『科学的思考法』を習得することができるのですが、

今日のメインテーマである  

①どうやったら自分の「才能」を見つけられるか?

という問いに対して、この『科学的思考法』が見事に使えるのです。

ここで、シャーロック・ホームズの推理小説の中で、ある「逸話」を例に出して、この『マインドフルネス』と『科学的思考法』をより詳しく説明していきます。

シャーロック・ホームズとドクター・ワトソンは、ある時期、イギリス・ロンドンのベイカー街221B番地の下宿先で共同生活を送りながら、様々な事件を共に解決していくのですが、そのベイカー街221B番地の部屋へ続く階段について、二人が何気ない話を始めるのです。

シャーロック・ホームズの自宅兼探偵事務所となっている部屋の肘掛け椅子に座って、ホームズがワトソンに唐突に質問を投げかけるのです。

「ベイカー街221B番地のこの部屋への階段は、一体何段あるか?」

そして、毎日、ベイカー街221B番地のその部屋で生活しながら共に探偵業の補佐をしているはずのワトソンは、この質問に答えることができません。

そこでホームズは、ワトソンに

『見ること』と『観察すること』の決定的な違い

を教授していくのです。

毎日そこで生活し、何百回も上り下りしているはずの馴染みの階段を、ワトソンはただ受動的・無意識に「見ている」のですが、決して意識的に「観察」していたわけではありません。

しかしホームズの場合、彼はこの単なる「階段」だけにとどまらず、彼が事件で類まれな推理力を発揮していく前段階の、この

意識的な「観察」

というものを、実に「マインドフルネス」な状態を日常的に保ちながら、行っているわけです。

更に、ホームズは、事件を解決する糸口となる推理を、意識的な「観察」に基づいて、次のような『科学的思考』を使って手順良く行っています。

『科学的思考法』は、幅広い基礎知識をつける、事実に対する的確な理解(偏見、思い込みを排除する)、これから自分が取り組もうとする問題の「概略(全体像)」を把握することから始まり、これを、『科学的思考』を行う上での『基礎(エレメンタリー)』といいます。

そしてこの『基礎(エレメンタリー)を土台として、次に『仮説』を生み出す段階に入ります。

この時、誰が見ても明らかにわかる表面上の可能性にこだわるのではなく、自分の想像力を使って、他に考え得るあらゆる調査の方法を模索します。

また、『仮説』をたてる時にはただやみくもに推論するのではなく、あくまでも最初の『基礎(エレメンタリー)』にのっとって、自分の経験値(実際の過去の経験)・非経験値(まだ経験していないが、知りうる知識を使った推測)の両方から得られた『予測』により、『観察』と合わせて行います。

そして、次に『検証』の段階に入ります。

自分が立てた『仮説』から得られたを示唆が何を意味しているのか?考え得る可能性を一つ一つ全て調査して、検証に見合わない事柄を消去していきます。そして「最後に残ったものが、どんなに「ありえなさそう」な事柄でも、それが真実」であるという結論に至ります。

この時、あらゆる角度から考える『球体思考』という思考の形態を使います。

『球体思考』とは、以前このブログでもお話していますが、何か一つの事柄について考える時、その事柄のに関連する事柄を、あらゆる角度から立体的に(イメージとしては、上・下、前・後、横の全ての角度)考える思考法です。

同時に、時系列では、今目の前の事柄・問題(「現在」)を、その事柄に関連しそうな「過去」「未来」にわたって考える、という思考法をとります。例えば、先ほどの、その問題に適用できる基礎知識(『基礎(エレメンタリー)』も、時代や状況が変わるにつれて、常に「最新のもの」にしていかなければなりません。そこまで考えて、環境が変わる度に『仮説』を常に修正し、再度『検証』していくことが大切なのです。

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つまり、簡単にまとめると、『科学的思考法』とは、

問題点を理解して組み立てて、観察し、仮説を立て(もしくは想像・予測し)、検証して『推理』する、これらを繰り返していくこと

です。

外部から得られた情報や手がかりだけを当てはめて結論を出すのではなく、自分の頭に浮かんだ「あらゆる考えにも当てはめて推論」していく、そして、状況に応じて、今目のまえに繰り広げられている事柄に関する他人からの評価や印象自体を「疑ってみる」、突き詰めると、自分の考えすら「疑ってみる」ということです。つまり、最終的には、問題の概略(全体像)を把握すること、観察、仮説、調査、検証、推論)を、全て

「自分の頭で考える」

とうことです。

「自分の頭で考える」ということは、「思考停止」の全く反対の状態ですね。

「思考停止」とは、まさに先ほど、ホームズとワトソンとの「階段の数」のやりとりで、残念ながらワトソンが見せてしまった状態そのものです。

自分で考える能力の高い人、観察力の豊かな人というのは、日常生活の中で遭遇する全ての事柄を、的確に系統的に(更に意識的に)観察することによって、普通の人が思いもよらない事柄、気づくことができない細部の情報に至るまで、実に多くの「本質」を見抜き、また学普通の人の何十倍の速さで、あらゆることを学んでいくことができるのですね。

「1を聞いて(見て)10を知る」そのものです。

『基礎(エレメンタリー)』を駆使して意識的に「観察」することで、一見意味のないような事実から「重要な意味」をくみ取って推理することができるようになる。

一つ一つの観察と訓練、一見単純に見える事実から引き出される単純な推論をあらゆる角度から検証する(球体思考する)ことで、本質や真実を引き出すことのできる必要複雑な考え方をする能力を高めてくれます。

これを『洞察力』を駆使しつつやる。『才能』を見つける時にもそうですが、この『科学的思考法』は、生活のありとあらゆる場面で使えます。

一見何気ないことのように見えますが、そうすることで、観察力が驚くほど鋭くなり、目の前の事柄を「ただ受動的に見る」のではなく、問題の本質を見抜くために、どこに目を向けるべきか、何を見るべきか、が必然的にわかってきます。

何かを選択する時(学校選び、就職、転職、勉強、結婚するかしないか、子供をもつかどうか、何かを購入する時、進路全般の選択)、相手の嘘を見抜こうとする時、信用に値するかどうかを見極める時等、全ての事柄に応用できる思考法です。

この、『基礎(エレメンタリー)』と『観察』をベースにした『科学的思考法』を、日々の訓練によってあなたの『第二の天性』にしていくことで、人生における重要な場面であらゆるチャンスを即座にに着けて掴んでいけるようになります。自分の『才能』を見つける時も同じです。

「あなた自身」に対して、この『基礎(エレメンタリー)』と『観察』をベースにした『科学的思考法』を使って、あなたの『才能』や『能力』を『分析』していくのです。

『科学的思考法』を身につけると 自分自身を理解することも容易になります。より自分自身の長所や短所も把握できるようになります。

そしてこの『科学的思考法』は誰にでもできるものです。特に『基礎(エレメンタリー)』の部分をしっかりと身に付けることができれば、文系出身であっても、学生さんであってもできる。

(*ちなみに、読者の皆さんは、アメリカの人気推理ドラマ『エレメンタリー』をご存じでしょうか?

『エレメンタリー』は、シャーロック・ホームズの原作を、現代のニューヨークを舞台に「リメイク」した『現代版:シャーロック・ホームズの事件簿』です。ホームズ役を俳優のジョニー・リー・ミラーが、そしてなんとワトソン役を女優のルーシー・リューが演じています!

ホームズの相棒ワトソンが「女性である」という設定で作られたドラマですね。ここでも、ドラマのタイトルにしっかりと「エレメンタリー(基礎)」というキーワードを使用しているあたり、シャーロック・ホームズの思考法そのものが『科学的思考法』に基づいているものであることを、脚本家がちゃんと理解していることが伺えますね!)


エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY シーズン1<トク選BOX>


【編集後記】

みなさんは、

「知的変容型の性格」

というのをご存じでしょうか。

性格にもいろいろあるのですが、この「知的変容型の性格」というのは、本人のキャラクターというよりも、その本人の「知的レベル」が、

接している人の知的レベル、置かれている知的環境のレベルに合わせて「変容する」

という、大変珍しいタイプの人のことです。

こういう人は、周囲の人からの「評価」が極端にバラバラなのが特徴です。

つまり、

その「知的変容型の性格」の人に対する評価が、ある人にとっては大変高く、逆にある人にとってはとても低いんですね。

もしあなたが、

「自分から見てレベルが高いと思える人ほど、あなたのことを高く評価してくれる。

逆に、自分から見てあまり尊敬できない人ほど、あなたのことを低く評価してくる」

ということがあったら、

あなたは「知的変容型の性格」の持ち主かもしれませんね。

あなたのことを高く評価してくれる人の高い知的レベルを、あなたがいい意味で吸収して、相手と同じレベルになっている

逆に、あなたのことを必要以上に低く評価してくる人の知的レベルを、あなたが感じ取って拒絶しているのかもしれません。

「知的変容型の性格」の人については、実は私もとても興味があって、以前から調べています。

今度、次期をみて是非記事にしてみようと思います!

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ジャミ―ロ

ジャミ―ロ

『運は自分でコントロールできる!!』ことを証明すべく「運を科学的に捉えてみる」という研究活動をしてきた「運の研究家」。「意味のある幸運な偶然の一致」をテーマに、フローやシンクロニシティ、プランド・ハプンスタンス理論といった、誰もが幸運の流れにのってハッピーに生きる方法を、20年にわたって研究中。

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