以前著書を出版したことがあります。8年くらい前のことになるでしょうか。

その中で、「運」を自分でコントロールして、意味のある偶然の一致、つまり「シンクロンシティー」を自ら引き起こして、いろいろなことを思うように達成していく人達(フローマスター)に関して、また彼らが持つその独特の特性について書いています。
彼らが持つこの独特の特性を、私は「フォーチュンメンタリティー」と名付けています。
「フォーチュン」は「運」「幸運」「未来に起きる善きこと」、
「メンタリティー」は「知性」「知力」「心理状態」「心的傾向」または「精神の持ち方」、
などの意味があります。
いずれにしても、フォーチュンメンタリティーは「幸運を自ら引き寄せる心の在り方」と「運を自らコントロールできる知性」を併せ持った性格のようなもの、であると言えます。
好奇心、興味、行動力、目標達成願望が強く、そして「他人の承認」を求める必要がない、非常に「自己完結型」の性格を有しているのが特徴です。私自身、まだまだ「フローマスター」の途上にあります。もっと上級レベルの運の達人であるフローマスターの方々にも沢山で出会って来ましたし、彼らから学ばせていただいていることが山のようにあります。それを自分の生き方で実践→検証→仮説→また実践と、螺旋階段を昇るように地道に運を上げてきています。
螺旋階段はぐるぐるといつまでも同じところを動いているような錯覚を覚えますが、着実に実力を重ねながら確実に上に昇っており、それも先が小さくなっていくのではなく末広がりに上がっていく感覚です。
著書を出版した頃、私は海外の大学院を修了して「社会心理学者」の卵として次の研究段階に向かっていました。研究内容はもちろん「運の科学」。私は科学技術関連のプロの翻訳者でもあり、特に専門が「特許」に関するということもあって、いわゆる理系科目といわれる分野、特に化学系、物理系、バイオテクノロジー系の分野に強みがあります。文系か、理系か、と何かと分けたがる風潮がある中で、自分は完全に「文理系」だと思っています。日本にいた頃に心理学やカウンセリングも勉強していて、そこで産業カウンセラーと心療カウンセラーの資格も取得しています。

エネルギーの法則から見ると、物事は全て潜在下で繋がっている、というのが定説ですし、実際に、一見他分野にまたがっているような現象や情報は、全て互いに影響し合っています。科学を勉強したことのある人であれば、ピンとくる場合も多いでしょう。
化学は生体化学にも薬学にも医学にも関わるし、西洋医学や東洋医学は、それぞれ外科的力学・内科的生物学や漢方・薬膳に関わります。物理はリハビリテーションや産業・工業に関わりますし、数学や統計は経済にも関わります。経済は内需や外交にも関わるし、文化交流や教育にも関わっていきます。心理学は心療的処置やカウンセリング、様々な分野のコンサルティングや子育てにまで関わってきます。スピリチュアルな物事や考え方にも大いに関係しています。
こういうコンセプトで、自分の知識や考え方、経験を無限大に(それも広げるのと深めるのとを同時に)拡大させていくことを、「自己組織化」というのですが(「自己組織化」については、また別の記事で。)、自己組織化が深まってくると、
今まで理解できなかったことが理解できる、
できなかったことができるようになる、
経験を生かせるようになる、
できることが増えるために自信が強まる、
合理的考え方ができるようになる、
更に合理的考え方と経験の上に「直観」を載せて判断できるようになる、
そのだからその「直観」が鋭くなる、
そのために的確な判断ができるようになる、
自分にとってベストな選択ができるようになる、
などなど、これらが体感できるようになります。こういったことを一言で端的に「運がよくなる」と表現することも可能になってくるわけです。

この「フォーチュンメンタリティー」は1つの特性だけではなく、自己組織化のようにいくつもの特性が共鳴し合って成り立っているのですが、これは「フォーチュンメンタリティー」のテーマ内でまた別の記事にてお話します。
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